研修会・セミナーの報告

第32回子ども自身がリーダーになる食育セミナー
「ぴったり弁当探検隊!」

2015年7月30日
会場:ユニコムプラザさがみはら(神奈川県相模原市)

2015sem01 7月30日(木)に、神奈川県相模原市の相模大野駅直結の市民・大学交流センターユニコムプラザさがみはらにて、当フォーラム今年度の食育セミナー「ぴったり弁当探検隊!」を開催いたしました。

 今年の参加者は、小学1年生から中学3年生までの11名です。男の子は4名。女の子は7名でした。テーマは「ぴったり弁当探検」。「誰にとってのぴったり弁当か」は、もちろんまずは自分自身に“ぴったり”弁当。ぴったりになる秘密の方法である「3・1・2弁当箱法」を学び、作り(詰めて)、さらに食べて実感するという探検をしました。
 そして第二段階は、家族の誰かにとっての“ぴったり”を考えて、作って、詰めて、そしてみんなで探検報告をしながら、「いただきます」をするという探検です。

 加えて、今年は、ぴったり弁当を素敵にいただくための“お箸マスター”になるための学習もしました。自分にぴったりのお箸の長さを探し、ぴったりサイズのお箸で持ち方をマスターして、実際に使ってみました。お箸マスターになった参加者の子ども達は、ぴったり弁当をとても素敵な姿で食べることができていました。
 もう一つ、今年のセミナーの特徴があります。それは参加者の中に、フランスからの留学生や、アメリカ人のお父さんを持つ子ども達の参加、さらには富士山の麓からの参加者など、さまざまな場所から参加してくれたことです。そこで、自己紹介は、世界地図と日本地図に、自分の出身地を指し示しながら行いました。お箸の文化の日本と、フォークとナイフの文化の国の食事の食べ方も、互いに教え合うことができました。

2015sem02 自己紹介の時はまだ緊張していた子ども達も、一緒にぴったり弁当探検を進めていくうちに、どんどん仲よくなり、自分よりも小さいお友達には説明をしてあげたり、声をかけあったりと食事づくりを通してお互いを思いやる姿が見られました。
 針谷順子副理事長から教わる初めてのイワシの手開きを行った時には、とても真剣に取り組み、「食べることは命をいただくことだ」ということを実感しているようでした。

 最後の探検報告カードには、「自分でお弁当を作って食べたりする楽しさが、改めてよくわかってとても楽しかった」「It was very fun.」「とても楽しかったし、初めておそわったことがあったから勉強になった」といった、一人ひとりの思いが現れている感想がたくさん書かれていました。

 また、家族へのぴったり弁当報告会では、「いつもありがとう」と学校から帰った時に迎えてくれるおばあちゃんに、そっと耳元で恥ずかしそうに言いながら渡した男の子、食べているお父さんやお母さんの様子を心配そうに見ている女の子など、食事を通して誰かを思いやる姿は、スタッフ一同感動しました。誰かのためにつくった料理を食べてもらうドキドキ、そして「美味しかった、ありがとう。ちょうどぴったりだわ」と言ってもらった時の何とも言えない子ども達の嬉しそうな顔は、今回のセミナーのねらいに近づけたと思えた瞬間でした。

2015sem03 事後談ですが、今回参加した子のお母さんから、次のような連絡をいただきました。「今回のセミナーで学んだことを夏休みの自由研究にすると意気込んで参加しましたが、いつもそう言ってもやらないことが多かった中で、今回は、帰った日から早速画用紙やペンを取り出し、自分から自由研究に取り組んで、親はとても驚きました! そして、セミナーの内容を兄弟にも説明してくれていました」という報告でした。丸1日のセミナーでしたが、参加者やご家族にも食の楽しさが伝わったようで、食育セミナーを今後もより充実させていきたいと改めて思った1日でした。

文責:吉岡有紀子(フォーラム理事・相模女子大学)

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