研修会・セミナーの報告

第29回食育セミナー「ハート♥を食事でプレゼント!」

2013年8月7日~8日
会場:社会福祉法人みなみかぜ(埼玉県川越市)

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 子ども自身がリーダーになる食事づくりセミナーが、社会福祉法人健友会の地域交流センターで、8月7日(水)・8日(木)の2日間開催されました。参加の子ども達は15名(参加予定の子どもの家に泊まりで遊びに来ていた友人も飛び入り参加)、地域高齢者7名、スタッフは共催の社会福祉法人健友会と医療法人西部診療所職員を含め延べ17名、学生スタッフ8名でした。社会福祉法人健友会理事長も家族チームの1員として毎回食事会に参加してくさだいました。

 今回参加した子ども達は、小学2年生から中学2年生、参加回数も初回から5回と学年、頻度ともに幅がありました。これまでと同様にグループ編成や子ども達の関わり方を工夫することで、同じ内容であっても学習内容が深まり、他者へ視野も広がることが確認できました。今後さらに、同地域から参加の子ども達が増えることが予想されるため、引き続きブログラムの充実や募集方法について検討していくことの必要性を感じました。

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 参加学生レポートからは、自分自身の振り返りとして事前学習と、学内授業の積み重ねの重要性が指摘されていました。特に、学内授業の積み重ねについては、子ども達の発達段階に応じたはたらきかけ、栄養教育や献立作成、材料の目測力、材料発注についての力量不足等数多くの反省点が挙げられていました。これらは、子ども達の思いもかけない行動力や敏感な反応、真剣な学習への姿勢等に対する驚きと、それに的確に対応できない自分へのもどかしさと反省からの指摘でした。筆者も、学生が挙げた課題を少しでも解決するために何ができるか、学生のトレーニングが昨年度以上に課題として残りました。

 今回のセミナーが昨年度と異なるところは、共催者である社会福祉法人健友会に「食のセンター」が設立され、運営の主担当者をこのメンバー(地域包括支援センターも含め)に引き継ぎ、新たな協力体制で実施する動きがなされたことです。施設の通常業務にセミナーを組み込んでいただき、メンバーのチーム力により、セミナーが進行されました。また、田んぼ観察に田んぼの管理をしている田んぼ会メンバーと、田んぼに関わりのある東洋大学の教員の協力が得られたこと、撮影等の補助に学生が加わったこと等です。

 本セミナーは理事長、副理事長を中心に、課題解決を図りながら他のメンバーは引き継がれつつ約30年間、継続して開催されています。今年度は、八丈島でのセミナーが開催されたこと、第22回日本健康学会学術大会自由集会で本セミナーについて報告させていただいたこともあり、食事づくりセミナーの今後については、体制も含めて検討の必要性を感じました。

 一方、みなみかぜ地域交流センターを中心にした仲間が協力者として、さらに増える予感を感じました。これまでのネットワークを大切にしながら、みなみかぜのよさを十分に生かした食事づくりセミナーに発展していくことを、関係者と一緒に模索していきたいと思ったセミナーでした。

文責:田中久子(フォーラム運営委員・女子栄養大学)

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