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2023-05-26

遠い親戚より……

8年ぶりに自治会の組長が回ってきた。自治会の一番下っ端な係で、17年前に移り住んでから3回目の担当である。ここ大宮でも、民家が1軒解体されると庭をつぶして新築が2~3軒建てられ、我が家が属する自治会の組もここ10年の間に倍の軒数となり、輪番制の組長が久々に回ってきたのである。

先日、さっそく役員会が開催され久々に自治会館に出向いた。あまりに久々なので自分の組名を間違えたり、座る位置がわからなかったりとドキドキしてしまった。よく見ると、人数を減らすために全組長が2グループに別けて集められていたり、我が組が所属する班のうち、1組が消滅(銀行の社宅だったマンションが取り壊し)していたり、逆に空き地に新築数軒が建てられ新しい組が構成されていたことに気づいた。

組長の主な仕事は回覧板の管理とお祭りの手伝い、自治会費等の集金である。私は、個別訪問し集金する仕事があまり好きではない。心中を見透かしたかのように会計担当者が、「みなさん、集金が苦手で自治会の仕事は嫌だと言われる方がおりますが、この時ぐらいしかご近所さんと顔を合わせることがないでしょう。何かあった時に頼れるのはやはりご近所さんです。一言声を交わしておくだけでも、いざという時には違うものです。そう思って集金よろしくお願いいたします」と、ご挨拶された。

いざという時、どんな「いざ」も起きてほしくないが、その通りだと思っている。コミュニティーオーガニゼイション関係の本を読んでいた時に、「日本の場合はやはり町内会・自治会が残り、生活の下支えとなっていくだろう」のような文章を目にしたことがある(書かれた先生のお名前は忘れてしまいました……)。以前、NHKで「ご近所の底力」という番組があった。地区の問題(例えば、ごみの放棄、自転車等へのいたずら、空き巣など)解決のために、近隣住民の有志が「ゴミ拾い隊」「パトロール隊」などを結成し、活動する姿を紹介したものである。不思議とどの活動も、目標に掲げた問題解決だけにとどまらず、地区全体であいさつする人が増える、ごみの廃棄が減る、犯罪等が減るなどして、地区が明るくなった、きれいになったことが報告されていた。これこそがコミュニティーオーガニゼイションの本髄なのだろうと思っている。

現時点で私自身は積極的に地域にかかわることはしていないが、それこそ「いざ」に備え、私が地域とつながっていられるように、まずは集金、笑顔で行ってこよう!

 

高橋千恵子(フォーラム理事)