今年の栗仕事
早朝、最寄りのバス停留所から始発のバスに乗って、市営地下鉄に乗り換え、新横浜駅まで、そして、東海道新幹線で浜松まで行きました。用事を済ませた帰りの新幹線のなかで携帯電話がなり、「明日、栗を届ける。栗を剥くのに手が痛くなるほどたくさんだよ」と、隣町に住むいとこからの電話でした。春には大きなキャベツをビニール袋に入れてたくさん届けてくれたので、「たくさんって、バケツに一杯かな?」「イガがついた栗かな?」。バケツに一杯あったら、どうやって食べよう。イガをどうやってとろう。何年も前に庭に栗の木があったときに、イガを両足に挟み薄い金物を差し込んで剥いていたな、といろいろな想いを巡らせながら、帰ってきました。疲れも吹き飛んだような心持ちでした。
そして、届いたのは、網に入った大きな栗が1.2㎏。
早速、栗仕事。栗を数分茹でて、渋皮を傷つけないように鬼皮を剥きました。実が太って鬼皮が弾けている栗は渋皮を傷つけずにとても剥きやすかったです。市場に出回っているのと違い、剥きやすい!渋皮が傷つかずに剝けたものを渋皮煮に。それでも、渋皮が傷ついてしまうのが出てきます。これをもう一度湯で温めて渋皮を剥いて、栗ご飯と栗きんとんを作って食べました。
これらの栗仕事で3時間位かかりました。お蔭さまで、栗がよかったので例年になく短時間で、手も痛くならなかったのは栗がよかったからと、いとこに感謝です。
私と同年代の彼は、晴耕雨読、マイペースで耕作をして時々野菜を持ってきてくれます。キャベツをもらったときに「おいしいキャベツの食べ方を教えて」と言ったら「千切りにしてブイヨンでシャブシャブが一番お勧め、コールスローサラダが二番、あとは、そのままちぎる。虫と同じで、なにもつけない」との返信でした。
まだまだ栗仕事は続きます。渋皮煮の渋抜き。渋皮煮は、美味しくて保存ができて、孫たちも大好物です。
薄金孝子(フォーラム副理事長)