地ビールレストラン「駅の食卓」
先日、友人に誘われ 桜木町駅から歩いて5分位のところにある「駅の食卓 」という地ビールレストランにいきました。
日本におけるビール発祥の地でビールのタンクが1階にあり、いろんな種類のビールが飲めるレストランです。
数年前に家族とでかけ、「三浦で穫れたズッキーニをスライスしてあります。そのまま生で、或いはバジルのソースを少しつけてお召し上がりください。」と説明され、「ズッキーニって、生で食べられるのだ。ただスライスしただけでおいしいのだ!」、このシャリシャリした感触が何ともおいしい、という印象が残っており、あとは数種類のビールを飲んだ、ということだけを思い出してお店に入りました。
思い思いのビールで乾杯し、本日のおすすめであり、説明してくれた、三浦の魚と藤沢の野菜のサラダを食べていると、友人の知り合いであるオーナーが来られました。
「これから子安に穴子をとりにいきます。先日この穴子の生産者のところに従業員を連れていきました。あんな風に苦労して獲っている穴子だから、大切に扱ってお客様にどのようにすると喜んでもらえるのか考えて料理します。そして、お客様が喜んでいる姿を生産者の方に伝えています」
「ここで使う食材は産地からファクスで商品と値段が書かれたものが送ってきてそれを注文する、というのでなく、必ず生産者に会いにいきます。どんな方がどんな想いでどんなところで作って、獲りだしているのか、自分達の目で確認してから、絶妙なタイミングの時に仕入れてます。」
「私だけでなく、スタッフも必ず連れていき、生産の場をみています。調理師もサービス担当する者もみんな、生産の場をみてますので、メニューも食材の良さを最大限活かしたものを考えるし、料理を運ぶときには自然に『今日の野菜は藤沢で3代続く農家で作られたものです。』と言葉がでてきます。魚も市場からの直送、そのかわり何が入るか、入ったものみてメニュー考えますから、調理する人も大変です」
「1階でビールを作ってます。ビールを絞ったカスのモルトがでます。このモルトを飼料にして育った牛がやっと肉としてレストランにだせそうです。これが実現できたのは、行政とJA が動いてくれたからです。行政に何回も足を運びました。」
と熱く語り「これから穴子を仕入れに行ってきます。」と出ていきました。
モルトで育ったサーロインステーキ、横浜醤油を少々掛けていただきました。柔らかく、芳がよく、ジューシーでとても美味しかったです。
横浜で地元の食材を、しかも食の循環を実現させているレストランがあることが嬉しく友人とのおしゃべりも、ビールも大満足のひと時でした。
ビールがおいしい時期です。
横浜にお出かけの節は、一杯どうぞ……。
薄金 孝子(フォーラム理事)