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2010-07-23

高知市在住の画家 小笠原まき さん

今回は、高知市在住の素敵な画家さん、小笠原まき さんをご紹介します。

先日、機会があり、お仕事で東京に滞在されていた小笠原さんを囲んでの夕食会に、参加させていただきました。
小笠原さんは、とても優しい絵をお描きになる、可愛らしい方で、お嬢さんが一人いらっしゃいます。
また、絵をお描きになるときには、まず、お話を考えてから、お描きになるとのこと。
そのお話も、素敵です。
まず、簡単なプロフィールを。。。

 絵本に『ショーティとねこ』『トモちゃんと魔法のお菓子』『ひみつだよ』
 童話挿し絵『夜物語』『ガマ田先生にまかせなさい』『パンチャタントラ物語』
 国際交流親善切手コンクール特賞
 痴呆老人グループホーム壁画
 高知医療センター小児科病棟、産科アートワーク
 女性相談支援センター壁画国立精神神経センター小児科外来アートワークなど

今回の滞在は、国立精神神経センターの小児外科の壁画を描かれるための滞在でした。
そのお話を、ご紹介します。

『花ふる森』
静かな森のそのまた奥に、花ふる森がありました。
その森では、人と動物と森(木)が力をあわせて世界中に幸せの花を届けるお仕事をしています。

花ふる森には、大きな二本の木があります。
一方の木を〈ウンウンの木〉そしてもう一方の木を〈ヨシヨシの木〉といいました。人がウンウンの木の下に座ると、心の中で色々なおしゃべりが始まります。
するとそのおしゃべりに応えるように、心の中に木の声が響いてきます。
「うんうん」「そうかそうか」 「うんうんわかるよ」と。

ヨシヨシの木はというと、その木の下に座っていると、心の中に木が話しかけてきます。「よしよし」「いいこいいこ」「がんばったねいいこいいこ」と。

大人も子供もこの二本の木の下でしずかに座っているだけで心の中のつぼみが、まあるくまるく膨らんで、やさしい花を咲かせます。
心に一つ花が咲くと、花ふる森の空の上から、幸せの花がたくさん降ってきます。

しずかにしずかに降り積もると、森の動物たちの出番です。
花ふる森に積もった花を一つ一つ丁寧に集めて箱につめ、森をぬけ、林をぬけて町に住む人々のもとへ届けます。
花が届いた人の心には幸せの灯りがともります。

花ふる森の大人たちの願いは「世界中の子供たちが幸せですように」
そして花ふる森の子供たちの願いは「世界中のお父さんお母さんが幸せですように」

みんなの願いが花となっていつか世界中に幸せの花が届けられるように、今日も花ふる森では心の中にやさしい花を咲かせています。

小笠原まき

小笠原さんには、私が少しだけお手伝いをさせていただいている「ゆいの会」の絵葉書もお願いしていますが、絵葉書の売上げは、「ゆいの会」の活動費として、ご寄附いただいています。
ゆいの会」は、難病で長期入院中の子どもたちに、一時でも楽しい時間をプレゼントしよう、という活動をしています。

本当に、心が癒される素敵な絵です。
みなさまも、機会がありましたら、ご覧になってみてください。

まだまだ、とてもお若いので、将来がたいへん楽しみな画家さんです!
それに、実際にお会いすると、なかなかユーモアのある楽しい方ですよ。。。

東 一代(フォーラム事務局)

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