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2013-07-09

諦めない

保育園に通う娘が5歳の誕生日を目前に、逆上がりが出来るようになりました。

ある日、保育園へお迎えに行くと、先生・友達と鉄棒で逆上がりの練習をしていました。逆上がりは、私が幼い頃は小学校に入ってから練習し出来るようになった覚えがあります。今は保育園から練習していて熱心だなと思い先生によく聞けば、小学校就学前の年長クラスが練習しているのをみて、娘の属する年中クラスも真似して練習しているのだとか。小学校でも苦手な子ども向けに土曜日、逆上がりの教室があるそうで、「それは今のうちに出来るに越したことはない」と思いました。とは言え、私は小学校に上がってからクリアした身、はたまた某夫はとうとう出来ず終いだったという衝撃の事実。これはそっと見守るしかありません。

保育園での練習方法は様々でした。自転車タイヤのチューブを半分に半月状にし鉄棒を挟み込んで、半円の中に体を入れ、ブランコ状態に支えてもらいながら蹴り上げることに集中し回転のイメージをつけたり、鉄棒の向かい側に立つ先生が板を持ち、子どもが蹴り上げる足をサポートしたり、と工夫が凝らされていました。娘は蹴り上げるも体が鉄棒から離れてしまい回れない様子で、悔しそうに何度も練習し、私にも手伝えとせがんでいました。

私は娘に、体を鉄棒に引き寄せるために「腹筋が出来るようになったら、逆上がりが出来るようになるよ」と言うと、今度は就寝前の腹筋トレーニングが始まりました。私が仕事を終えて延長保育ぎりぎりでお迎え後帰宅するので、本当なら1分でも早く寝かしつけたいところですが仕方ありません。最初は1回しか出来なかったのが、2回、3回、と出来るようになり10回程出来るようになる頃には、自分の目の高さ程の鉄棒で逆上がりがゆっくり出来るようになりました。子どもの真剣な姿勢に、諦めないことの大切さを改めて教えられる思いでした。

お祝いにお赤飯を炊いたのですが、夫は赤飯が苦手、娘も好まず、結局大好きな私だけが食べる羽目に。せめて娘にはお赤飯の美味しさが分かる大人になって欲しいので、これからも諦めずに働きかけようと思います。

佐藤亜希子(フォーラム運営委員)