スマホに振り回される生活から活用する生活へ
令和2年春のコロナ緊急事態宣言と同時期に退職した私は、自由な時間を手にしましたが、旅行や外出はままならない生活でした。それでも、ネットショッピングや定期的な宅配(ネット予約)は以前から活用しており、さまざまな自己啓発活動や興味ある研修もオンライン開催が多くなり、私にとってはそれなりに楽しく生活できました。
そのような生活を振り返ると、身の回りのあらゆることが、一気にデジタル化に向かって進んでいることに気づきます。もともとネットショッピングやネットバンクなどは、パソコンを使って以前から活用していましたが、今では、それもスマホが中心になっています。Eメールも、パソコンからスマホのLINEへ、TVニュースや新聞の情報はスマホのニュースアプリへ、お財布も現金やカードからスマホ決済へ、紙広告や紙クーポンもスマホの電子広告や電子チケットへ、もちろん写真もデジカメからスマホのカメラへ、企業のアンケートや応募などもハガキからQRコードを使っての応募など、また、スマホで“ポチ”と押せば、すぐに抽選ができ当落がわかります。
毎日の生活は、スマホのアラームで起床し、画面に映る最新ニュースを読み、宅配業者からのお知らせもスマホで受信し、配送変更もスマホで行います。また、市からの生活情報(広報)もスマホで受信し、万歩計もスマホで計測します。クリニックのネット受付や薬局への処方箋のネット予約(処方箋の写真を送り、受け取り時間を入力)、もちろんワクチン接種予約もすべてスマホで行います。
私にとって、スマホがあることで、生活はとても効率的に便利になりました。逆に、外出時の持参忘れや充電忘れは致命的になりますが、自分の車に乗ると、スマホを忘れるとナビが教えてくれ、運転中に充電もできます。
スマホが手放せない私の最近のお気に入りアプリは、AI食事管理アプリです。このアプリは、自分の毎日のカラダ記録や朝食・昼食・夕食・間食・運動(万歩計やスポーツなど)の記録、日記が一体となって簡単に入力でき、摂取カロリーや消費カロリーなどがわかるようになっています。また、1日分、1週間分、1か月分のAI管理栄養士のアドバイスもあります。ここまでは無料です。
有料会員(月々コーヒー1杯分の料金)になると、食事写真の画像解析や毎食のアドバイス、PFCバランスの表示などのサービスが付いてきますが、私は今のところ無料会員として、活用していきたいと思っています。
このアプリの事業責任者のお話によると、2009年からパソコンユーザー対象にこの事業は始まっていたようですが、2014年にスマホ対象に変換してから、一気に会員数が伸び、現在800万人(国内760万人・海外40万人)を突破したようです。
このように、スマホ活用の可能性は、AI管理栄養士が栄養指導することができるところまで進んでいることを意識して、今後も上手にスマホを使いこなしていけるようにしたいと思います。
AI食事管理アプリ画面
中村里美(フォーラム運営委員)