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2010-01-12

秋田で初めてのお正月を迎えて

2010年、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

私は信州の生まれですので大方の雪に慣れているつもりでしたが、秋田の雪はまた格別のものがあります。
我流の命名では、「スノー・パウダー」となります。
雪があまりにも細かく、雪の向こうは何も見えない世界です。
まるで天空と地空が一体化してしまい、眼前は白一色となり、眺めるにはこの上ない夢のような美しさです。

20時4分東京発「こまち」でスノー・パウダーの中を走る時は、さながら夢の銀河鉄道のなかです。
現実には、思いはあれども悩み多く前進しがたい、五里霧中にある私の様です。
しかし、これは、自身の蓄えのなさと了解しておりますから、研鑽に勉める他ないようです。

さて、新地での教職員仲間は、教育に非常に熱心であると同時に、臨床実習での学びを大事にしている素晴らしい方々です。
また、看護大学では、PBL(Problem-Based Learning=問題基盤型学習)教育を取り入れており、1年次後期にはその成果が現れてきたように思います。
学生の図書館の利用が一段と多くなり、授業中の学習参加が著しく向上していると思われます。

私も成人看護学概論を担当しましたが、手応え十分でとても楽しい時間でした。
2年次には、選択科目ですが食生態学の講義・演習を始めます。
大学院における食看護学の設立に向けての継続と考えて取り入れて頂いたものです。

フォーラム会員の皆さんのお力を頂きながら、食べることと幸せな人生を繋ぐ食看護学であるように構築するつもりです。

皆さん、秋田の美しい雪景色とおいしいお食事、温泉、人情に直に触れにおいで下さい。
今年も幸多き年でありますように、よろしくお願い致します。

尾岸 恵三子(フォーラム理事、日本赤十字秋田看護大学・秋田短期大学)