毎週、北関東の方に出かけていますが、気になるのは田んぼの稲の様子です。以前に比べると、稲の再生二期作を行う農家が増えたのか、今の時期でも、黄金色の田んぼの合間に、青々とした稲が育つ田んぼが多く見られるようになりました。
再生二期作は、稲を収穫した後の切り株から出る二番穂を実らせて、もう一度収穫する方法です。温暖化にともなう気温上昇のため、稲の生育期間が延び、取り組みやすくなってきているそうです。1回の稲の植え付けで2回お米が収穫できるので、米の収穫量の増加と農家の所得増が期待されているそうです。
一方、スーパーや生協等のチラシを見ていても、少しお安くなるかなと思いながら、なかなか下がらないのが新米の価格です。それでも、やはりおいしいごはんが食べたいと、新米を買って、まず炊くのは白飯です。白飯は何よりのごちそう、今年はサンマが豊漁で、丸々と脂の乗ったサンマが割に安く手に入ったので、塩焼きにして添えました。また、野菜が高騰する中で、レンコンは安価で質のよいものが手に入ります。ニンジンと炒め煮にしました。

続いて、味付けごはん。本来だと松茸ごはんと行きたいところですが、松茸は今年も高値で手が出ず、いろいろなキノコをいれての炊き込みごはんです。マイタケ、ブナシメジ、ヒラタケ、シイタケと色目は地味ですが、おいしい味を出してくれます。ブリの脂ののった刺身と、青菜と厚揚げの煮物を添えました。

また、そろそろ栗も出てきたので、栗ごはんも作りました。今年は、少し小粒だけれど、とても甘いとのこと。だんだん栗をむく手先もおぼつかなくなってきていますが、色も黄色で元気の出る栗の色です。栗ごはんには、実だくさんの汁と牛肉の塩焼き、もうそろそろ旬も終わりになるミョウガとキュウリの酢の物を添えました。

やはり、ごはんがおいしいとどんなおかずでもおいしく食べられます。今だけの新米の炊き立てのおいしさ、是非味わっていただければと思いました。
高増雅子(フォーラム理事)
コメント
どれも美味しそう。食欲の秋ですね。