2014-05-14
東京研修会「栄養・食教育の理論と実践」
研修会・セミナーの報告
東京研修会「栄養・食教育の理論と実践」
2003年5月31日
講師:足立 己幸(女子栄養大学・大学院教授)
講師:武見 ゆかり(女子栄養大学助教授)
会場:東京女子医科大学 臨床第一講堂(東京都新宿区)
この時期にはめずらしく台風が四国に上陸。東京も朝から激しく雨が降っており、交通事情を心配していましたが、94名の方が参加してくださり、会場は、一言も聞き漏らさないで聴こうという熱気で一杯でした。
武見ゆかり氏は、行動科学の理論に基づいた健康・栄養教育の必要性を、1940~1980年代の指導型から1990年代以降の学習援助・参加型の時代へと至る理論モデルについて、時代背景との関連で説明。足立己幸氏は、保健所の栄養活動がうまく進まないなかで、課題を整理するために描き出してきた食行動や食環境の理論モデルが、多様な課題解決やネットワークづくりに有効であり、理論は実践によって検証され、課題を提起される関係にあると講演しました。
また、日頃抱えている悩みを、鎌倉市嘱託非常勤栄養士の市原晏子さん、小金井市第四小学校栄養士の長峰孝子さんに、実践事例として紹介していただき、参加者で課題を共有しました。
参加者は、現在栄養学を勉強中の学生から、大学で公衆栄養を担当している先生、管理栄養士として業務に従事している人など様々。「食行動のもつ意味、大切さがよくわかりました」「少しでも理論の裏づけができるような実践をしたい」などの感想がありました。