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2010-08-02

自分のからだの取扱説明書(トリセツ)・・・

私には生まれつき耳の下に嚢胞があるのですが(というか、あったことをつい3年前に知ったのですが)、その部分が昨年末感染してしまい、おたふくのように腫れあがってしまいました。

子どもを出産した後、耳の下を触ると何かコブ?のように膨らんでいることに気づき、近くの耳鼻咽喉科にいくと、MRIを撮るようにとのことで、生まれて初めてドンドンと鳴る筒に入り検査をしました。
MRI検査の結果では、おそらく耳下腺腫瘍であるとのこと。
何もなければこのままでもよいが、まだ年齢も若いのでお子さんが大きくなったら手術でとる方向がよいのではないか、とのこと。
いずれはダンベル型なのでちょっと時間がかかるが…といわれました。
腫瘍なので、一応細胞検査をし、悪性だったら…と不安ながらに結果をきくと、Class?とのこと。
1年に1回定期受診するように…といわれていました。
 
それから3年、特に痛みもなくすぎ、頭の片隅には受診をしなければ…というのがあったのですが、仕事、育児、家事もろもろで、自分の体については後回しになっていました。
 
しかし、昨年末、体調不良が続いたあと、急に耳の下というか、歯の親知らずあたりなのかが痛くなり、日曜日ということもあり、とりあえず日曜でもあいている歯科へ受診しましいた。
 
確かに奥の歯茎が腫れてはいるが、親知らずが虫歯や歯肉炎になっている様子ではない、とのこと。
位置からすると耳鼻科に行くのがよいと薦められ、ほかの虫歯が発見され治療していただきました。
翌日、耳鼻咽喉科にいくと、手術をするかしないかの時が来たかもしれないので、痛みが治まったらMRIをまた撮り、大学病院へ受診するよういわれました。
 
再びあの筒型の機械に入り(何度やってもあまりいい気持ちはしないのですが)検査をし、フィルムをもって大学病院へ受診しました。
そこでまた細胞検査をし、1週間後の受診…ということになりました。
その1週間の間に、みるみる耳の下が腫れてきて痛み止めを服用してもなかなか効かない状態になってしまいました。
私の体はどうなっているの? と何が起こっているのだろうか? と痛みのなかで考え、やっと受診日。
たまたま旦那と結果を聞くことになっていたのですが、即入院に。
 
入院している間、造影剤ありのCTやら、鼻からの内視鏡、もちろん採血は何回も、ずっと点滴のまま…痛みは少し治まったものの、腫れは引かず…の状態で、やっと検査で切開してもよいということがわかり、切開してもらいました。
やっと、この痛みを何とかして!の課題が解決されました。
 
しかし、その場の課題(痛み)は解決したのですが、その後があったのでした。
 
その入院で検査してわかったのは、今回の原因は側頚嚢胞の感染か又は、腫瘍の感染、とのこと。
手術で開けてみないとしっかりとした診断はできないが、腫瘍にしては感染速度が速いこと、症状が嚢胞の感染に酷似していることから、おそらく嚢胞の感染ではないか、という医師からの説明でした。
ただし、一般的に側頚嚢胞は、文字通り側頚なので首の辺りにできるとのこと。
耳下腺でそれも私の場合はかなり奥の方まで嚢があると思われ、なかなか取るのは難しいが、とらないと恐らく感染を繰り返す恐れがある、との説明でした。
 
退院し、定期受診をし、手術をする、と決め、あと1ヶ月半というところで再び感染。
炎症がある状態では手術はできないので、入院して早く治療し手術に備えることに。
何とか退院したものの、入院中の抗生剤の点滴の影響もあったともおもうのですが、私のからだが本調子にならず、大人はあまりかからない…と後から医師にいわれたのですが、子どもからもらってしまったヘルパンギーナにかかり、絶不調に。
職場の方々の協力の下、仕事をセーブしていたのですが、あと手術まで1週間というところで、再々感染!
無念のなか、また入院。
手術は延期に…。
ちゃんとした順番であれば来年1月の予約のところ、できれば繰り返したくないので…とお願いし、10月に手術になりました。
 
2回目の感染後、自分でできる予防はしていたのですが、自分が思っている以上にからだは弱っていたようです。
 
医師に予防法は? と入院中からしつこく訊いていましたが、これというものはなく、手洗い、うがい、と。
 
入院中に少し読んだ チームバチスタの沈黙の著者 海藤 尊氏が書いた、「からだの取扱説明書」に、私たちは日常で、自分で使い方がわからない物をいつもつかっているだろうか? 自分のからだに関してもいえるのでは?のような意味合いの文章があり、なるほど…。
もっと、自分のからだを知らなければ!と思う今日この頃。
また、からだが不調だと心も不調になりやすいし、心が不調だとからだも不調になりやすい、ということを実体験している今日この頃です。
 
まだまだ、自分の取扱説明書はかけないでいままですが…。
 

田村 みどり(フォーラム運営委員)

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