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2014-06-30

食生態学食育プロモーターズ養成講座 in 名古屋

6月22日、あいにくのお天気でしたが、愛知みずほ短期大学部第二調理室で食生態学食育プロモーターズ養成講座を開催しました。
参加者は、愛知県内の栄養教諭の先生方9名と大学院生1名でした。
中には、片道2時間かけて参加してくださった先生もいらして、皆さんの熱心さには頭が下がる思いでした。

昨年、和食が世界遺産に登録されたこともあり、子どもたちに「和食って何?」と聞かれることも多く、また学校給食献立にも『和食』をテーマにした献立を提供することが多くなってきました。
この『和食』の1汁3菜を、3・1・2弁当箱法で実践していただくというのも、今回の講座のテーマのひとつでした。

講義の後、弁当箱に詰める料理を参加者の皆さんで作っていただきました。
献立内容は、今年2月にごはん食推進事業のときに提案した鮭フライ、根菜のいろいろ煮物、青菜のお浸し、糸昆布の佃煮、ごはんでした。
さすがに、作るそばから片づけるその速さは、学生に見学させたいと思うほどでした。

佃煮の昆布と煮物に使った干し椎茸の戻し汁を使えば、出汁を取ることもなく簡単に、とても美味しい煮物が作れました。

作った料理を前にしての弁当の設計図作りです。
「子どもたちが四苦八苦をしながら、スケッチを書くのがよくわかりました」との感想も聞かれました。
弁当箱に詰める段階では、「この人参小さすぎない、椎茸大きすぎる」等の発言もあり、『調理したものを弁当に』、また、『弁当に詰めるための調理とは』を考えていただく良い機会となりました。

出来上った弁当を、作った人の名前を隠して、『誰が一番おいしそうコンテスト』を行いました。みなさん、どれも力作で甲乙つけがたいお弁当でしたが、決戦をくぐり抜けた1位の方には3・1・2弁当箱法のCDが授与されました。

午後からは、3・1・2弁当箱法のコンセプトを理解して頂いての指導案作り、指導案の発表でした。それぞれ10人の方が10通りの指導案を考え、発表してくださいました。この10通りの指導案をヒントに、今後の「3・1・2弁当箱法」の授業実践に向けて、活用していただければと思いました。名古屋コア代表の上原先生から、講評とプロモーターズ申請への説明をしていただき、充実した養成講座を修了することができました。

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高増雅子(フォーラム理事・日本女子大学)