私の住んでいる埼玉県では、
あちこちで田植えを終えた水田を見かけるようになりました。
職場がある川越市のある地域でも、
先週の日曜日5月30日に田植えを行いました。
今回ご紹介するこの田植えは、
医療法人・社会福祉法人と地域住民が
一緒に田んぼの活動を行っているのが特徴です。
地域のベテラン農家やボランティアの方々、法人職員が一緒になって、
生物多様性農法という無農薬でお米を作る方法で米作りを実践し、
今年で2年目になります。
昨年は1反でしたが、
今年は倍の2反の田に手作りした苗を手植え・機械植えで植えていきました。
通常、苗は3本を1株として機械で植えるそうですが、
今回手植えの苗は1本・2本をそれぞれ1株として植えてみて、
稲の実り方を観察していく予定です。
植え始めは、植え手が水田に横一列に並び、
ガイドの紐に従って一株植えて号令に合わせ移動してまた植える、
という作業が中々揃わずにぎこちなかったのですが、
徐々に手際よく進んでいきました。
当日は曇り空で4月の陽気でしたので、
素足で水田に浸かった皆さんは寒い上に中腰で長時間大変な作業でしたが、
小学生の娘さんと田植えをされたお父さんは
「いい体験が出来ました」と達成感に満ちた顔でした。
植え手の中には,
赤ちゃんを背負って参加してくださった方もいました。
私は知りませんでしたが、昔は太鼓を叩きながら田植えをしたそうで、
今回は法被姿の太鼓の会の方々による、和太鼓や笛のお囃子が水田に響き渡り、
田植えはお祭りさながらの賑わいでした。
その雰囲気でご近所の方々が来てくださり参加される、という場面もありました。
スタッフも含めて総勢150名近くが関わり、朝8時から始まった田植えは11時近くまでかかって無事に終了し、
おつかれさん会では皆で温かい豚汁をすすりました。
初めて参加された地域の方々とも「また稲刈りの時に来て下さいね」と声を掛け合い、
初対面でありながらも同じ地域に暮らす仲間として自然な繋がりを感じられた和やかなひとときでした。
私は今、地域の高齢者が集い情報の受発信が出来るコミュニティカフェ的な場づくりに興味を持っています。
地域の方々との接点を考える時、田んぼの活動のような食を通した連携は、
とても自然な形で人と人を繋いでいけると改めて実感しました。
田んぼの活動からも力を借りて、何らかの形で高齢者を中心とした地域の方々が暮らしやすい環境づくりに貢献出来ればと思います。
佐藤 亜希子(フォーラム運営委員)
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8月にここの社会福祉法人研修センターを会場に、子どもたちを中心とした食事づくりセミナーを開催します。