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2010-07-07

秋田研修会

7月2・3日と、当フォーラムの尾岸恵三子理事の勤務先である、日本赤十字秋田看護大学地域交流センター主催の学習会『「3・1・2弁当箱法」で健やかライフ』が開催されました。
フォーラムと共催でしたので、針谷副理事長とともに、私も“食育プロモーターズ”として参加してまいりました。

学習者は看護大学の学生と、地域の方と半々。調理実習が始まると、「人参はこうやって切るんだよ。後はあんたに任せたよ」とか、「ほれ、お嬢さん。おしゃべりしてねえで、鍋見てよ。鍋!」なんて、すぐに和やかな雰囲気となり楽しい実習が展開されました。
片づけ後のたわしの後始末をしっかりと伝授される学生もおり、ほほえましい光景を見ることもできました。

今回、おもしろかったのは、弁当に詰める料理が秋田の郷土料理で準備されていたこと。
地元料理研究家の先生のご指導で、「比内地鶏つくねの甘辛煮」「(春菊・菊・なめこの)おひたし」「なすの山椒味噌和え」「サラダ寒天」「はたはたの一夜干し(焼き魚)」を作り弁当に詰めました。
私は生まれも育ちも関東ですので、「なめこが入ったおひたし? 寒天で固めたサラダ? しょっつるに漬け込んだはたはた?」と、不思議な食材、料理に驚いてしまいました。
でも、地域の皆さんが手際よく調理されているのを見て、確かにこれらの料理は秋田で日常的に作られている料理なんだと、納得です。
方言もそうですが、地域で食べ継がれてきた食材や料理は地域独特の暖かさがあり、特に方言も郷土料理も持たない私にとってはうらやましい存在です。
学生も地域の方もすぐに打ち解けた理由がここにもあるのかななんて思いました。

さて、弁当箱法ですが、「楽しかったよ」「今日来て本当に良かった」「今までの食べ方の間違っていたところがよくわかったよ」と、皆さん口々に報告して下さいました。
弁当を詰めていた時、「こんなにごはん食べられないよー」と言っていた学生達も、「けっこう食べられるもんだね」と言いながら、ほとんどの人が残さず完食していました。
おいしい“あきたこまち”だったから当然かもしれませんね。
最後に大きな声でメジャコンを歌い、メジャメジャイイコーンで終了した学習会でした。

高橋 千恵子(フォーラム理事)