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2011-06-06

災害復興ボランティア報告

私は勤務する宮城学院女子大学(仙台市)で「災害復興ボランティア・食のほっとタイムプロジェクト」を立ち上げ、34名の学生と共に活動しています。
現在の活動は石巻市立病院医療スタッフへの昼食提供(週1回)、仙台YWCAに宿泊のボランティアの方々への夕食づくり、保育所・小学校の遠足の弁当作りなどです。

石巻市立病院スタッフへの昼食提供では、当病院は沿岸部にあったことから、全壊状態にあり、再建のめどがたっていません。
石巻市役所内に仮事務所を置き、医療・事務スタッフが市内数か所の仮診療所に通っていらっしゃいます。

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右奥が病院(5月下旬撮影)

病院スタッフの方々も被災され、避難所から通って来られる方もいます。
週1回ですが私たちが持参する温かくて野菜たっぷりの食事を楽しみにしていただいています。
食事は主食、主菜、副菜、ハートのもう1品で構成しており、食べてくださる方々のリクエストに応えつつ、支援物資の在庫とも調整しながらメニューを決めています。

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リクエストがあるけれど伸びてしまうので躊躇したスパゲッティが好評だったなど、こちらの先入観がこわされることもあります。
具体的なメニューなどは本学HPに報告しておりますのでみていただけると幸いです。

病院スタッフの方々がリクエストや感想をノートに書いてくださっており、それが私たちのやりがいにもつながっています。
その一部を記すと、
■外回りした後にとてもおいしい食事をいただくことができ、とても感激です。毎回心のこもったお食事を届けていただき感謝しています。ありがとうございました。

■鮭ごはんと煮物のあたたかい昼食、とてもおいしかったです。人参のポタージュ、人参嫌いの方でもおいしく食べられる味に驚いています。いつも栄養を考えたごちそうに感謝です。

■とてもおいしくいただきました。午前中は病院のまわりに散乱していたフイルムなどの回収作業でヘトヘトでしたがおかげで疲れが吹き飛びました。ありがとうございました。

■おしいとうわさの食事をはじめていただきました。とてもおいしかったです。

■今日は仙台で難解な協議をしてヘトヘトになって帰ってきました。でも、ミートソースとポテトサラダを食べたら元気百倍!幸せな気持ちになりました。

■いつも体にやさしい料理を考えてくださりありがとうございます。たくさんの野菜が食べられて感激です。本日は泊りなので夕食にもいただいてしまいました。今朝は悪夢で目覚めましたがこんばんは楽しい夢がみられそうです。ごちそうさまでした。

ほんの一部しか紹介できませんでしたが、あたたかな食事が心の安らぎにつながっていることを改めて感じました。
また、そのことを管理栄養士の卵である学生たちの気持ちにしっかり届いていることがうれしいです。
次の機会にでも他の活動を報告したいと思います。

平本 福子(フォーラム理事、宮城学院女子大学)