新型コロナウイルスという食環境の激変化に、即メッセージを送ってくれた「月刊 学校給食」の特集
3月2日、「全校休校!」のニュースに続いて放映された「スーパーマーケットの乾麺/袋麺の棚が空っぽ」の映像に、心配していたことのすべてが映し出されているようで、びっくりしました。
多くの人々の信念や努力で日本の学校給食は、子どもたちの心身の健康を育て、社会の食の営みの循環を回してくれています。深刻化する格差の負の循環の拡大を、日々おさえこもうとしてくれています。
感染拡大から「命を守ることが最優先」を充分に理解していますが、学校給食は、感染しても発病しない、命を守ることができる「生きる力・健康力・免疫力……、これらの一人ひとりの底力は食事力」を育てているといっても過言ではないでしょう。
一人も取り残さない「人間らしい食」の実現を願ってきた「食生態学」はどうしたらよいか、自分として、フォーラムとして……と考えても案を得ず、何も実行していない毎日が過ぎていたときに、学校給食5月号が送られてきました。
読んですぐ、編集者M様に次のようなメールを送りました。「それぞれの勇気」の実行へ、ヒントになれば幸いです。
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M様
新型コロナ感染拡大対策のニュースを見るたびに、学校給食の学校側、業者側、何よりも子どもたちの健康の事を心配していました。
何もできない、役立たない自分を申し訳ないと思いつつ。
今日、学校給食5月号を送っていただき、表紙に大文字で書かれた「一斉休校、給食は…」の特集に、編集部の勇断と短時間での作業で大変だったろうと思い、少しうるうるしました。
この特集で、勇気をもらった学校給食関係者が多いと思います。
「乗り越える力」の巻頭言、編集部の一見クールなのに、説明力の強い「新型コロナウイルス感染拡大と教育機関への影響の経緯」、全国各地から寄せられた給食現場の実況から伝わってくる子どもたちへの思いや工夫、等々。
胸にジーンと伝わって、問いかけてくる特集です。編集部の方々の気持ちを思いながら読みました。
これからも大変と思いますが、月刊誌らしさを発揮した今回の特集に敬意を表します。ありがとうございました。
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足立己幸(フォーラム理事長)