映画のはなし
今年は、(どなたかの受け売りで)1年間で20人の人と食事を共にし、20冊の本を読み、20本の映画を観る、ことを目標にしています。
今回はその中の、映画のはなしをしたいと思います。
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本日までに観た映画は、以下の10本。
■怪物
予習をしていなかったので、まったく予想外の展開。いろいろな人物の視点で、同じ場面が繰り返される。そして最後は、「小さな恋のメロディ」のような、希望が見えるような終わり方。
それにしても、是枝監督は、子どもの役者さんを使うのがうまいなぁと思う。
19年前「誰も知らない」で、カンヌ映画祭主演男優賞を14歳の柳楽優弥が受賞。当時、小学生の子どもたちを連れて、渋谷の映画館に観に行った。
脚本は、坂本裕二。「Mother」(2013年)は衝撃的だった。今年のカンヌで脚本賞を受賞。
是枝監督とは同窓で同じ歳、しかも同じ団地育ちなので、勝手にシンパシーを感じています。
北アイルランド紛争によりプロテスタントとカトリックの対立が長く続いたベルファストの街が舞台。今も「平和の壁」と呼ばれる分離壁が存在する。
ホーリークロス男子小学校で「哲学」を教えるケヴィン校長。どんな意見にも価値があると、子どもたちに異なる立場の意見に耳を傾けるよう話し、自らの思考を整理し言葉にしていくことを教え、対話に導く。暴力では何の解決も図れない。
戦争をしている世界中の大人に観てもらいたい!
■バービー
関東大震災から100年。香川から訪れた薬売りの行商団の幼児や妊婦を含む9人が殺された。行商団は、讃岐弁で話していたことで朝鮮人と疑われ殺害された。
「朝鮮人が集団で襲ってくる」「朝鮮人が略奪や放火をした」との流言飛語が飛び交い、人々は疑心暗鬼に陥り、暴走する。100年もの間、皆が目を背けてきた事件を映像化。
森達也監督作品。
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3月までに残りあと10本。
月2本のペースで達成するつもりです。
越智直実(フォーラム理事・有限会社OCHI NAOMI OFFICE)