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2009-11-09

孤食・共食―NHKアーカイブスのお知らせ

NHKが古くて新しい、重要な課題について“昔”放映された番組をベースにして問い直すNHKアーカイブス番組で、来年1月下旬に、1982年の「なぜひとりでたべるの」、その17年後の「知っていますか 子どもたちの食卓」と今、食育をしっかり学び始めた子どもたちの新情報を加えて、「子どもたちの食卓」として放映されます。

本フォーラム理事長・足立己幸が出演しますので、ぜひご覧ください。

NHKアーカイブス紹介文より
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あなたは毎日、どんな食事を誰ととっていますか?
ライフスタイルの変化によって、伝統的な食卓風景が無くなったと言われて久しいが、
日本人の食生活は「孤食」「偏食」へ向かう一方である。
とりわけ深刻なのは子どもたち。共働き家庭の増加や夜遅くまでの塾通いに加え、好きなものを、いつでも、どこでも、手軽に食べることのできる生活環境・・・
子どもたちの食事は自ずと偏りがちで、心や体の健全な成長が懸念されているのである。
食生活の変化が問題視されるようになった1980年代からの番組と、いま盛んに行われている「食育」の取り組みを通して、子どもたちに必要な食事とはどんなものなのかを考える。

ゲスト:足立己幸さん(女子栄養大学名誉教授)/
キャスター:桜井洋子アナウンサー&林家三平

■NHK特集「こどもたちの食卓 ?なぜひとりで食べるの?」1982年12月6日放送
NHKは、女子栄養大学の足立己幸教授と協力し、2000人の子どもに「食卓の絵」を描いてもらう調査を行った。その結果、子どもだけで朝食をとっている家庭が39%、朝夕とも子どもだけというケースも10%に上ることが明らかになった。子どもだけで食事をとっている家庭の取材や、アメリカ、韓国との比較を通して、日本の食卓にどんな異変が起こっているのかを探る。

■NHKスペシャル「知っていますか 子どもたちの食卓」1999年7月2日放送
17年後、ふたたび「食卓の絵」を描いてもらう調査を行ったところ、1人で食事をとる「孤食」の傾向は加速していた。さらに「食事を誰と一緒に食べたいですか」という質問には、朝食では16%、夕食では8%が、「1人で食べたい」と回答。大きく様変わりする食卓への意識が、子どもたちの成長にどんな影響を与えているのかを見つめる。

越智 直実(理事)