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2011-06-27

最近読んだ本の中から ~今週で今年の折り返し~

最近、自宅の近くに大きめの書店がオープンしました。せっかくなので、と家族で行ってきました。
まずは子どものコーナー。
近頃よくある、座ってじっくり読めるスペースも充実。
しかも、大画面スクリーンもあり、あるキャラクターの映像も流していて、その近くには関連のグッズもあり。
より一層、本を手にとって自分のところで読みたくなりそうで、実際に小さい子どもたちは、その映像の本を読んでいる子が多くいました。
さらには、関連グッズも一緒に欲しい~と、おねだりしている子どももおり、本屋さんといっても文具やおもちゃまで一緒にうまくできているなあと思いました。
(うちも、子どもからではなく、旦那から、このね○バスの鉛筆削り欲しいなあと言われびっくり!親も欲しくなってしまうほどで、子ども当然ですよね?!)

自分の子どもはそのコーナーに残し、他のコーナーも見てみました。
ビジネス本コーナーというのでしょうか、最近のお勧めコーナーとも近い場所に、様々な本が所狭しと多々並んでいました。

その中でも、とりわけ、年来をタイトルに入れた本がだいぶあるように感じました。

例えば・・・(年の若い順からみると)
・新13歳のハローワーク(これはかなり前から出版されていますよね)
・14歳の君へ‐どう考えどう生きるか‐
・ドラゴン桜公式副読本16歳の教科書
・25歳からの社会人力
・27歳からの就職術
・30歳からハッピーに生きるコツ
・35歳からの生きかたの教科書
・38歳から絶対やっておくべきこと

・・・・いやに20代30代が多いなあと思いつつ見ていくと、私の出番がやってきました。アラフォー世代。
・40歳、人生の転換期までにすべきこと
・40歳からの仕事術
・40歳から何をどう勉強するか
・40歳を過ぎたら、すきなことをやれ! ←少し嬉しい気がした・・・。
・あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール
といろいろありました。

さらに
・50歳からの起業
・あたりまえだけどなかなかできない51歳からのルール
・60歳からの人生の愉しみ方
・人生は60歳からが楽しい
・60歳からの仕事ガイド
・77歳からの再出発
・おてんば88歳よろこび上手の生き方ノート
・なぜはたらくのか‐94歳・女性理容師の遺言
・98歳、元気の秘密

そして、100歳をこえる本のタイトルがまたまた俄然多くなっています。
・100歳だからこそ、伝えたいこと
・100歳になるための100の方法
・100歳までの人生戦略―50歳なんてまだ昼の12時
・100歳の夢
・100歳は次のスタートライン

といった感じです。(一部、書店で陳列以外の著書も調べ追加)
やはり、プライベートや仕事の面で転機を考えるケースの多いといわれる30代に向けての本も多い(これ以外にも多数あり)ですが、高齢社会の日本において、全ての年代に向けてのかなりポジティブな本が多く、タイトルを見ているだけで元気をもらった気がしました。

私がいくつか実際に読んでみた、自分の年齢に対応する(?!)本の中から感じたことを少しご紹介します。

「40代にしておきたい17のこと」という本です。ここでは17が紹介されていますが、その一つ「今の人生の問題の先にあるギフトを考える」や、「実現可能な夢を描く」というのがありました。
これらは、栄養教育論の中に出てくる栄養教育の理論や技法とも重なると思われました。
前者は、バンデューラの社会的認知理論の「結果期待」。後者は栄養教育の技法の「目標の自己決定」に近いかと思いました。

その他に、「人生の先輩から学ぶ」「人とのつながり、家族や仲間との関わりや、それを意図的に作る」といった内容ものっています。
これらもソーシャルネットワークといった考え方で説明もできるかと思いますが、それ以上にやはり、多くの他者、周りの人々とのかかわりがいかに大切かをこの本を読んでも実感しました。
この本のシリーズの他の年代でもこのことは書かれているようで、非常に重要なことと示されています。

幸いにして、私自身は、仕事の面でも、プライベートでも常に人生の先輩や、多くの人とのかかわりを持つことが出来ています。
そのことを改めて実感でき、感謝しました。
これだけでも、最近少々落ち込みがちだった日々のバランスに勇気が持てました。
それとともに、食を通してQOLを高めるということを目標とした仕事と、こうした本に書いてあることの共通点を実感しながら、あらためて、未曾有の災害に遭遇した今年前半を決して忘れることなく、近々の目標として後半にどうしていけばよいか、具体的な力不足であるとは思いますが、周りの人と手をつなぎながら探っていきたいと深く考えさせられました。

吉岡 有紀子(フォーラム理事)