“からだ・心・くらし・地域や環境にぴったり合った食事づくり”共食会ワークブック
南三陸町仮設エリアから発信“からだ・心・くらし・地域や環境にぴったり合った食事づくり”共食会ワークブックが、先週届きました。
ありがとうございます。
食生態学実践フォーラムの実践研究や活動が統合、応用され、見えるものとしてさらにバージョンアップされワークブックとして登場したと感じました。
1ページを開けると、「共食会」のめざすこととして、「南三陸町のすべての人が自分にとってのぞましい食生活を営む力を持って生活、社会活動や町づくりをいきいきとできること」とありました。営む力を持つに留まるのではなく、外に発信することをいきいきとできるとありました。
仮設エリアの方々は不自由さも含めて、これを強みにしていきたいと、地域の強烈な願いと力づよさが伝わってくる言葉でした。
地元でも、力強よく活動している方々にお会いし、励まされることが多々あります。
近隣の自治会では寝たきりになっても暮らせるまちづくりを目指して活動していますが、4年前から集会所で毎週サロンを開いています。
サロンでは2年前から会食やお茶を飲みながらのおしゃべり会を始めましたが、このノウハウを生かし、宮城県亘理町のカフェレストラン「いちごっこ」に月1~2回サポートに入っています。
ちなみに、このレストランは、栄養士が中心となり運営されています。
自治会メンバーは「いちごっこ」が作成した支援グッズを自治会まつりやイベントで販売しながら亘理町の現状を伝えつつ、自分達の地域防災活動のヒントも学んでいます。
地域を見渡すと、支援活動で学んだことを他に広げて行くことを何気なく行っている組織や団体が沢山あるのではと思います。
食生態学実践フォーラムがますます地域に根差した実践と研究の拠点になれればと思うと同時に、このワークブックをこのような地域で共有したいと強く思いました。
田中久子(フォーラム運営委員、女子栄養大学)