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2014-02-17

ESDユネスコ世界会議あいち・なごや

2014年11月、愛知・名古屋でESDユネスコ世界会議が開催されます。ESDとはご存じ方も多いかもしれませんが、持続可能な開発のための教育(ESD:Education for Sustainable Development)という意味です。

地球規模の環境破壊や災害、エネルギーや水などの資源保全が問題化されている現代において、人類が現在の生活レベルを維持しつつ、次世代も含む全ての人々により質の高い生活をもたらすことができる状態での開発を目指すことが重要な課題となっています。
このため、個人個人のレベルで地球上の資源の有限性を認識するとともに、自らの考えを持って、新しい社会秩序を作り上げていく、地球的な視野を持つ市民を育成するための教育に期待が寄せられています。

ESDの具体的内容は、環境、貧困、人権、平和、開発といった、現代社会の様々な課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組むことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そして、それにより持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動のことと言われています。

まさに食生態学実践フォーラムの願いと重なります。

なぜ、本年愛知・名古屋でESDユネスコ世界会議が開催されるのか、その経緯を説明します。
2002年、持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグ・サミット)において、日本政府が”ESDの10年”を提唱し、第57 回 国連総会で決議されました。
2005年(「愛知万博」の開催)から「国連ESDの10年」が始まり(~2014年まで) 、2009年にESD世界会議(中間年会合)にて、日本政府が最終年会合の開催意思を表明、第35回ユネスコ総会で、日本で開催する事が決まりました。
2010年、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が愛知・名古屋で開催され、2011年1月に愛知県が最終年会合の誘致を表明し、同年9月に愛知・名古屋で開催することが決定されました。

すでに11月に向けて様々なパートナーシップ事業が展開されています。
もちろん、パートナーシップ事業を申請すれば、自ら開催することもできます。
また、開催時(11月10~12日)にもステージ発表やブース出展などの機会もあるようです。

多くの方に興味を持っていただき、課題の解決につながる新たな価値観や行動が広がってほしいと願っています。この機会に是非、名古屋にいらしてください。

安達内美子(フォーラム運営委員・名古屋学芸大学)