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2014-05-09

2012年「さかな丸ごと」学習会

研修会・セミナーの報告

2012年「さかな丸ごと」学習会

会場:静岡県H市センター、埼玉県S市小学校、兵庫県H市公民館、練馬区K小学校 他

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「さかな丸ごと探検ノート」を用いた学習会が各地で開催されました
現在、養成講師と認定された方は381人にもなります。この方々が2012年度中に行った「さかな丸ごと食育」サポーターへの学習会は134回で約6400人となり、大変多くの方が、あの海の世界がつながって表と裏の表紙になっている「さかな丸ごと探検ノート」(以下、探検ノート)を手にし、「魚」への関心をより深めていったことになります。
養成講師の方々が実施された報告書から、参加された方々の声や養成講師がまとめた評価等を、ほんの一部ですが紹介します。

1)開催地:静岡県H市センター、学習者:幼児を持つ母親16名(「探検ノート」の学習、魚の実習)

「魚に触れることが初めてで心配していたが、楽しかった」「魚の生態を知ることができ、食事の時や買い物の時に子どもに話してあげられる」「身近なところに魚があることに気がついた」「今日の料理で、魚の骨まで食べられ、おいしいことがわかった」

2)開催地:埼玉県S市小学校、学習者:小学5年生とその保護者147名 。教員が「探検ノート」を使ったレクチャーをし、その後子どもがイワシの手開きを実習

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「においや血や内臓があってびっくりした」「人間と同じようなつくりだ」等、生物としてのイワシを実感できたと感じた。「陸にあがると弱いイワシ」「体のもとになる、主菜」「肉と違って血液をサラサラにする、頭がよくなるのを初めて知った」「イワシから力をもらって私たちは元気になる」等、講話からも知識を得られたことがわかった。「もう二度とやりたくない」と記入したものが6名いたほかは、「楽しかった」「またやりたい」「家でやりたい」などが大半だった。

3)開催地:兵庫県H市公民館、学習者:小学3~4年生の親子と公民館スタッフ17名(「探検ノート」の学習、魚の実習)

「アジのつぼ抜きは気持ち悪がってできない児童が一人いたが、あとの児童と保護者は積極的に取り組み、成功率も高かった。家庭でもやりたいという感想があった」「骨だけ残して上手に食べる児童が数人いた。保護者の話によると、父親が日ごろから『海の近くという好環境にいるのだから、魚をきれいに食べないと恥ずかしい』と子どもに言っているようで、父親自身も魚をきれいに食べる。やはり家庭での食育の賜物」「総合学習でカキをとおして環境について学んだ子どもたちだったので、「探検ノート」を活用した循環図は深く理解できたように思う」「煮魚の食べ方を伝えるため、親子で1尾の魚を食べてもらった。子どもが表の身を食べ、中骨を外して親に渡す」「煮干しの解剖でおよその魚の体を知ってもらい、つぼ抜きへとつなげた。煮干しは観察すればするほど興味がわいてくる教材だと思った」

4)開催地:練馬区K小学校、学習者:小学5年生128名

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社会科「生産・流通」の単元が終わった直後で移動教室(千葉県)前に実施したので、「市場や加工工場のさかな探検」や「食事づくり・たべる」等に関心が高かったようです。「知っている?さかなの一生」は「おっ!」という感じでよく見ていた児童が多かったようです。

当フォーラムは、財団法人東京水産振興会から、「魚サポーターの養成」と「子どもたちへの学習会の開催」の事業委託を受け、紹介したこれらの学習会を行いました。2013年度もうれしいことに、引き続きこの事業を行えることとなりました。皆さま方のところで「魚サポーター学習会」を企画したいということであれば、お近くの養成講師かフォーラム事務所にご一報ください。
「魚」を身近に感じ、「おいしいな」とひとりでも多くの人が食べるようになるとよいと思っています。

薄金孝子(フォーラム理事)