日々の食事づくり
このところ、日々の食事づくりに苦戦しています。昨年までは、高齢者2人の食事づくりで、魚と肉が半々くらいに登場の主菜、野菜の煮物や炒め物、和え物やサラダ等副菜2品で、1汁3菜の献立で、学校給食のようにサイクルメニューで、あまり考えることもなく、日々過ごしていました。
現在、40歳代の息子や娘、娘婿の食事、1歳と3歳の孫の食事、主人と私の食事と、世代が異なる3世代の食事を週の半分作っています。7人分同じものを作ることができれば、作る量が増えただけで、ちょっと切る材料が増えた、煮る時間が増えた、洗い物が増えたくらいで済みます。
しかし、高齢者、勤労者、幼児では、量だけではなく質・調理法も少しずつ変わっており、その上好き嫌い、健康状態、食べる時間等によっても、より食事づくりが複雑になってきます。一昔前までは、3世代同居は当たり前、おじいさん、おばあさんがいて、お父さん、お母さん、子どもと大家族で、お年寄りや子どもの分は少し長く煮たり、取り分けてから少し手を加えたり、とそれほど難しく考えなくても、日々の食卓が作られていたように記憶しています。
食事づくりは日々のことなので、そんなに考えなくてもと思いながら、このところの食材の値上がりやほしい食材・使いたい食材が手に入りづらくなっていたりと、いかに安く、食べる人に「おいしい」と言ってもらえるか、食に長年関わってきた意地のようなものがあるのかもしれません。
一例になりますが、寒くなってきたのでおでんを一昨日作りました。主人は「おでんはおかずにならない。酒の肴」というので、油揚げにいろいろなものを詰めて袋に。「練り物はあまり好きでない」という娘に、白菜のロール巻き。「肉が食べたい」という息子にすじの煮たものを串刺しにして鍋に入れました。孫はというと、「大根と人参、こんにゃくが大好き」というので、大根1本、人参2本、こんにゃく3枚を下茹でしてからじっくりコトコトと煮ました。一番おでんを楽しんでくれたのは、孫かもしれません。卵14個をゆで卵にしてむいたり、私しか食べないかもしれない里芋をむいて、煮汁の中に入れました。3つのコンロは鍋だらけ。ちなみに娘婿は、「お母さん、おでんおいしいです」と、唯一言ってくれました。
もうしばらくの間、食事づくりに追われそうです。息子から、「食事づくりは、ボケ防止にいいよ」とお慰めのような言葉をかけられました。
高増雅子(フォーラム理事)
素敵なお食事風景ですね。食事づくりは大変そうですが、羨ましいかぎりです。自分のためだけの食事づくりは手抜きだらけで、味気ないです。(笑)