『食育フェア』で感動したこと
今年も、『食育フェア』で出展する機会をいただきました。
当フォーラムと共催という形で私の所属する大学の研究室の学生もスタッフとして参加させていただきました。
今年は全国大会が6月に、10月の週末には2つ、東京都と相模原市のフェアがありました。
出展したブースでは、「3・1・2弁当箱法」を中心に、食育クイズやミニ食育教室という形で取り組みました。
どちらのフェアも多くの方にいらしていただき、休憩の時間も取れないほどの当ブースのにぎわい。
その中で、いくつも感動するエピソードがありましたので、それをご紹介し、この場でお礼を伝えたいと思います。
エピソード1:
参加してくれた4才の女の子。
ミニ食育教室を行うテーブルに、小学生のお姉ちゃんといっしょに座ってくれた女の子の話です。
お姉ちゃんの横で一生懸命に聞いてくれて、お弁当の絵を描いて、主食・主菜・副菜クイズを懸命に主食主菜副菜の旗を上げて答えてくれました。
ちょっと難しかったかな、と心配しましたが、最後に「きょうどうだった?」という学生スタッフの問いかけに「とっても楽しかった!パパに教えてあげたい☆」と笑顔で答えてくれました。
小さな食の発信者が誕生!今日は一緒に来ていないパパを思い出して言ってくれたそのことばに学生スタッフは感動で涙が出そうでした。
エピソード2:
男子学生(年齢?!)さん。
女子大生が多いので、学祭はいつですか?などの質問を受けることもあるのですが、その中で、熱心にブースの中で30分近くもスタッフに質問してくれる男子学生がいました。
対応した学生スタッフに後から聞くと、その男子学生さんは食育フェアとは知らずに通りがかり、「食生態」ということばが気になり寄ってくれたとのことでした。
その学生さんは「生態学」を勉強中とのこと。
食生態とは?という質問から始まり、結果として日々の食事の中で活用しやすい3・1・2弁当箱法がわかり、人が食べることの生態と、どう食べるかがつながった、という納得をされたようで、最後に「とても得るものが大きかったです!」といって帰ってくれたそうでした。
学生スタッフにとって、こうした学生との出会いは非常に刺激になったとのことでした。
改めて「食生態」ということばの深さに感銘。
エピソード3:
「フォーラムに○○先生っていらっしゃいませんか?」と突然話しかけていただきました。
「かなり前なのですが、その方に大変お世話になったんです」とのこと。
昨年もフォーラムの名前が食育フェアの出展者にあったので、ホームページを見て、研修会の内容などが教えていただいた内容と重なっていて、そうなのかな、と思い、今年もいらしているので伺ってみました!ということでした。
「お元気ですか?」との質問に「はい!とてもお元気で、私も今もいろいろご指導いただいてます」と返事をしましたら、とても嬉しそうにしてらっしゃいました。
フォーラム立ち上げに至ったそれまでの息遣いが感じられ、感激しました。
その他にもいろいろな方との触れ合いを通して、その触れ合いから得られるやり取りの中から直接的に食の重要性を感じる大変貴重な機会になっているこの食育フェア。
今年はこれで終了ですが、また来年新たな出会いや学びがあると楽しみにしています。
吉岡有紀子(フォーラム理事)