ワン(柴犬)との生活
我が家には今年8歳になった柴犬がいます。きっかけは同居の母の希望でした。
「わたし、子どもの頃に犬や猫を飼っていたの。犬の名前は~~」と、その話になると止まらない。目を輝かせて何度も何度も話をする母。
ある日、「じゃあ、ワンちゃんかネコちゃん飼う?」と聞いてみたところ、「柴犬がいい。」と即答。
私は、犬も猫も好きですが、飼育経験がないので、少し不安もありましたが、高齢になった母が、少しでも楽しく日中を過ごしてくれたらいいなぁとワンと暮らすことを決心しました。
2012年8月29日、我が家にやってきたワン。名前は「ルフィ」
その日から生活が大きく変わりました。
毎日定時に起きて、みんなで一緒にご飯を食べる。
ルフィは私たちが食事をしている近くで犬用フードを食べますが、食べ終わると私たちの食べ物も欲しがります。母は「この子は食欲があっていい」と大喜び。自分のごはんやおかずを少し分けてあげるのが嬉しいようです。それを見た私が「食べすぎはダメ。犬にネギ類はあげちゃダメ。チョコレートもダメ。白飯は大丈夫。にんじんや大根の千切りは好物だよ」と大騒ぎ。ルフィを中心に会話も増えにぎやかな食卓になりました。
散歩は朝・晩30分~1時間。近所の神社に行きます。
就寝前は母の枕元に集合し「今日も1日楽しかったね」というのが日課です。
“母の希望”で迎え入れたルフィですが、結果としては母だけでなく、家族の生活も規則正しくなりました。特に私は、散歩の時間を確保するために、休みの日でも定時に起きる。夜更かしや深酒をしない、ダラダラと残業しないように仕事にメリハリをつけるようになりました。
夕食の外食が減ったことで、家族で食事をする回数が増えました(ルフィが来る前はほとんど一緒に食べたことがありませんでした)。そして、その結果、体重も減少し思いがけないダイエット。散歩をしていると、「今日もみんなでお散歩楽しそうねー」とご近所の方と話す機会が多くなりました。同じ時間に散歩をするワンちゃん仲間もできました。なにより、家族の笑顔が増え、毎日大笑いです。
2024年現在。
母が膝の痛みのため入院。本人は「ルフィと会いたい。一緒に散歩や旅行がしたい」とリハビリをがんばり、看護師や介護の方々にも、ルフィの写真を見せてルィ自慢をしているようです。
ルフィは母が入院したばかりのころは笑顔が少なくなり、寂しそうにしていましたが、最近は犬の競技会に参加するための訓練をしながら、元気を取り戻し、11月には2度目の競技会参加です。
また家族で一緒に散歩をしたり、食事の奪い合い(?)をするのを楽しみに、それぞれ過ごしています。
小林雪子(フォーラム事務局・運営委員)
コメントを残す