パパの産休・育休
娘たちの出産にあたり、パートナーたちも産休・育休を取得しました。
一人は、年子で生まれた子どもたちのために、2年間続けて産休・育休を取ったフミオ(仮名)。IT企業勤務。もう一人は、1月に生まれた二人目のために、産休・育休を7か月所得。現在、絶賛育休中のヒロガズ(仮名)。医療機器メーカー勤務です。
厚生労働省「育児休業制度」(2025年4月実施)の最新のポイントは、
・出生後休業支援給付金 両親で14日以上取得で28日間、手取り100%補償
・育児時短就業給付金 時短勤務で減額時、賃金の10%支給
・子の看護等休暇 対象拡大・取得理由追加
・残業免除 対象年齢拡大
・テレワークの導入努力義務 育児・介護時の代替措置として
・育児休業給付延長 待機児童時に最長2歳まで延長可能
・産後パパ育休 取得率30%、分割2回可能
となっています。
政府は「2025年までに男性育休取得率30%」という目標を掲げており、これが前倒しで2023年度に達成されました。フミオが産休・育休を取ったのが、2022~2024年なので、この達成の一翼を担ったことになります。
※「令和5年度男性の育児休業等取得率の公表状況調査」(速報値)を発表しました
自分が出産した1990~1994年の頃と比べると、制度的にはとても充実していると言えるでしょう。
夫は出産には立ち会ってくれましたが、その後の産休・育休は取っていません。当時は、それが当たり前でした。また、オトコが外で働き、オンナは家庭で子育て・家事という風潮で、オンナが働くことに世間の目は冷たかったです。
今の娘たち夫婦を見ていると、共働き(死語? 笑)は当たり前。むしろTBSドラマ「対岸の火事~これが私の生きる道~」にあるように、専業主婦の方が珍しい!? 気がします。
そして、家事・育児をほぼ折半でやっていると感じています。子どもの送り迎え、食事づくり、掃除に至るまで、本当によくやっていて頭が下がります。
フミオ、ヒロカズに話を聞くと、パパの産休・育休率は上がっているものの、パパに対する行政の支援はまだまだとのことです。
例えば、パパも、子育てで悩み鬱になるし、上の子の対応であたふたして、イライラして自暴自棄にもなる。また、ママ友の輪に入っていくのは、極々少数派として、最大限の勇気をふり絞り行動。とても気を遣い疲労困憊。仕事の方がよっぽどラクだと言います。
もちろん、育休明けの仕事のことも気になります。会社では長く育休を取るのはまだ少数。以前と同じように仕事をこなしていけるか、出張や残業とどう折り合いをつけていくか。このことはママも一緒ですね。
オトコ・オンナ、パパ・ママ関係なく、家族全員で、地域で、社会で子育てをしていける世の中でありたい、と思います。
越智直実(フォーラム理事・有限会社OCHI NAOMI OFFICE)
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